2008年01月17日

クリスマス・イン・ローマ

Christmas in Roma

マクリーシュとピノックの競演。それぞれのアンサンブルが、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂で、クリスマスにちなんだ作品を演奏しています。かつて、POLG-1150として発売されていたLD(レーザーディスク)のDVD化。

クリスマス・イン・ローマ

  1. あなたは星から降りてくる(伝承曲)
  2. 永遠の太陽が現れる時(アネリオ)
  3. おお、おおいなる神秘よ(ビクトリア)
  4. ミサ「今日キリストは生まれたまいぬ」キリエ(パレストリーナ)
  5. カンツォーナ「白い娘」(フレスコバルディ)
  6. ミサ「今日キリストは生まれたまいぬ」グローリア(パレストリーナ)
  7. 誰を見たのか、羊飼いたちよ(ビクトリア)
  8. おお限りなくやさしいわがイエスよ(フレスコバルディ)
  9. とび上がって喜べ(カリッシミ)
  10. 事の脈絡にさからって(ジョスカン・デ・プレ)
  11. モテット「今日キリストは生まれたまいぬ」(パレストリーナ)
  12. おお誇り高きベツレヘムの(スカルラッティ)
  13. クリスマス・コンチェルト(コレルリ)
  14. グローリア(ヴィヴァルディ)
  • 演奏(1):ピフェラーリ
  • 演奏(2-11):ポール・マクリーシュ(指揮)ガブリエリ・コンソート&プレイヤーズ
  • 演奏(12-14):トレヴァー・ピノック(指揮)イングリッシュ・コンサート&コーラス
  • 録画:1992年
  • 発売:Deutsche Grammophon

マクリーシュとガブリエリ・コンソートによる、感動的な2曲のモテトゥス、「おお、おおいなる神秘よ」「事の脈絡にさからって」をきくだけでも価値のあるDVDです。ピノックにはもうしわけないのですが、LD時代から、ほとんどマクリーシュばかりをみていました。とはいえ、ピノックのほうも、なかなかの名演だと思います。

なお、マクリーシュによる「ローマのクリスマス」と題されたCD(POCA-1085)は、このDVDに収録されている曲に、ロンドンで録音された聖歌や朗誦を追加し、典礼の式次第を再構成したものでした。

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2007年09月11日

Bach: Die Kunst der Fuge & Suite for Cello Sollo Nos.1&5

Bach: Die Kunst der Fuge & Suite for Cello Sollo Nos.1&5

ケラー四重奏団(モダン楽器)の「フーガの技法」と、アンナー・ビルスマの「無伴奏チェロ組曲」のカップリングDVD。ケラー四重奏団の「フーガの技法」のとちゅうには、ハンガリーの作曲家クルタークの作品が挿入されています。

※以下ではアンナー・ビルスマの「無伴奏チェロ組曲」のみ紹介します。

Suite for Cello Sollo Nos.1&5

  1. 無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV1007
  2. 無伴奏チェロ組曲 第5番 ハ短調 BWV1011
  • 演奏:アンナー・ビルスマ
  • 録画:2000年
  • 発売:EuroArts 7050758

前々から買おうか、どうしようか迷っていたDVD。目当てのビルスマが、全体のほぼ半分なのが理由。まだ一聴(一見)しただけですが、ビルスマはもちろん、ケラー四重奏団のほうも、なかなかの熱演でした。

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2007年07月16日

Bach CANTATAS / バッハ:カンタータ集 全6曲

Bach Cantatas

バッハの教会カンタータ5曲と、世俗カンタータ1曲が、トン・コープマンとアムステルダム・バロック管弦楽団・同合唱団の映像で。

収録曲すべてが有名曲という選曲で、教会カンタータは、ごく初期に成立したものから円熟期のものまで、幅広い選曲にもなっています。

1994年から2005年にかけて録音された、エラートとチャレンジ・クラシックスでの、バッハ・カンタータ全集。このDVDの演奏は、まだエラート時代の1997年に録画されたもので、一部はNHKで放映されたことがある映像です。

Bach CANTATAS / バッハ:カンタータ集 全6曲

  1. カンタータ第106番「神の時こそいと良き時」(哀悼行事)
  2. カンタータ第131番「深き淵より、われ汝に呼ばわる、主よ」
  3. カンタータ第140番「目覚めよ、とわれらに呼ばわる物見らの声」
  4. カンタータ第147番「心と口と行いと生きざまもて」
  5. コーヒー・カンタータ「おしゃべりはやめて、お静かに」
  6. カンタータ第56番「われは喜びて十字架を負わん」
  • 指揮:トン・コープマン(オルガン/チェンバロ)
  • 演奏:アムステルダム・バロック管弦楽団
  • 合唱:アムステルダム・バロック合唱団
  • 録画:1997年
  • 発売:ワ−ナ−ミュ−ジック・ジャパン WPBS-90229

一部をのぞき、コープマンの解説があります。いつものように饒舌に、ときにはチェンバロをひきながら、の解説です。コーヒー・カンタータでは、演出も加えられていて、こちらもちょっとしたみものです。

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2007年06月04日

バッハ 2、3、4台のチェンバロのためのコンチェルト集

BACH Concertos for 2,3 & 4 harpsichords

バッハの、複数のチェンバロのためのコンチェルトを集めたもの。すなわち、BWV1060〜BWV1065までの6曲。

バッハ 2、3、4台のチェンバロのためのコンチェルト集

CD 1

  1. 2台のチェンバロのための協奏曲 ハ短調 BWV1060
  2. 2台のチェンバロのための協奏曲 ハ長調 BWV1061
  3. 2台のチェンバロのための協奏曲 ハ短調 BWV1062

CD 2

  1. 4台のチェンバロのための協奏曲 イ短調 BWV1065
  2. 3台のチェンバロのための協奏曲 ニ短調 BWV1063
  3. 3台のチェンバロのための協奏曲 ハ長調 BWV1064
  • ソロ:ベルダー ファン・デルフト ヘンストラ ファン・ラール
  • 演奏:ムジカ・アンフィオン
  • 録音:2006年5月/6月
  • 発売:Brilliant Classics 93187

Brilliant Classicsから、ソロを含めて、なかなかすぐれた録音を発表しているベンダー。キレのある、華やかな演奏で、おもしろくきくことができます。同メンバーでのブランデンブルクもあり、こちらは未聴ですが期待してよさそうです。

今回は、前々回の「バッサーノ モテット、マドリガーレ、カンツォーナ・フランチェーゼ集」のこともあるので、録音年などを、よくよく注意して購入。JEUGIA三条本店で1099円でした。

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2007年05月25日

スターバト・マーテル

Stabat Mater

きわだった才能を持ちながら、わずか26年の生涯で夭折した、ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ(1710-1736)。この「スターバト・マーテル」は、ペルゴレージの代表作のひとつ。

晩年のバッハが、この作品を編曲。モテット「消し去りたまえ、いと高き者よ、わが罪を」BWV1083(※=続きを読む)がそれで、ドイツ語の歌詞に付け替え、曲順を入れ替えるなど、バッハがかなり手を加えています。

スターバト・マーテル

  • 演奏:ケンブリッジ・アンサンブル
  • 発売年:2002年
  • 発売:Alpha Centauri Entertainment ACE 11507 A

歌手を含めて7人という編成で演奏。教会での録画なのですが、エンドクレジットには、そのへんの情報はありませんでした。

続きを読む

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2007年04月18日

バッサーノ モテット、マドリガーレ、カンツォーナ・フランチェーゼ集

Bassano Motetti, Madrigali et Canzoni francese

コルネットの名手として知られた、ジョヴァンニ・バッサーノ(1558※-1617)の作品集。デ・ローレやパレストリーナらの、マドリガーレやモテットといった作品のディミニューション(装飾演奏)が収録されています。

※生年はCDでの表記。

バッサーノ モテット、マドリガーレ、カンツォーナ・フランチェーゼ集

  • 演奏:ムジカ・フィグラータ
  • 録音:1998年
  • 発売:Brilliant Classics 93350

JEUGIA三条本店で、679円だったの即購入し、帰宅してすぐにききはじめたところ、「あれっ?」。なんだかききおぼえがある演奏なので、説明をよくよくみてみると、「Licensed from Tactus, Italy」と書かれてありました。ということは、このCD、Brilliant Classicsの93350は、すでに所持しているTactusのTA.550201(写真下)と同一。

Mottetti, Madrigali et Canzoni francese di diversi Eccelentissimi Autori...

購入の順番が逆だったらショックだったかもしれませんが、バックアップのCDを、679円で入手したと思えば、かろうじてOK。

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2007年03月08日

オルフェウスの竪琴

La cetra d'Orfeo

副題に、「モンテヴェルディの時代の、アルパ・ドッピアとティオルバのための音楽」とあるように、クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643)の時代のさまざまな音楽家たちの作品を、撥弦楽器のデュオできかせてくれるCD。

鮮麗な録音の背後からは、鳥のさえずりも聞こえてきて、美しい演奏をひきたてています。モンテヴェルディにはじまり、モンテヴェルディにおわるプログラムは、鳥のさえずりとのコラボレーションとあいまって、癒しの時を与えてくれます。

オルフェウスの竪琴

  1. C.モンテヴェルディ トッカータ
  2. A.グェッリエーリ ソナタ「ラ・ティータ」
  3. 作者不詳 「ベッラ・ペドリーナ」
  4. G.カプスベルガー トッカータ
  5. B.カスタルディ カプリッチョ「エルマンフロディーノ」
  6. B.マリーニ パッサカリオ
  7. G.カプスベルガー サラバンド
  8. 作者不詳 チャッコーナ
  9. G.カプスベルガー プレリュード
  10. A.ファルコニエーリ スアーヴェ・メロディア
  11. F.ランバルド トッカータ
  12. A.キルヒャー アンティドートゥム・タラントゥレ
  13. B.カスタルディ カプリッチョ「ビシッツォーソ」
  14. A.ピッチニーニ アリア・ディ・フィレンツァ
  15. G.カプスベルガー カナリオ
  16. T.メールラ 「ラ・モンテヴェルデ」
  17. C.モンテヴェルディ 「ただあなたを見つめ」
  • 演奏:マリーナ・ボネッティ(アルパ・ドッピア) ディエゴ・カンタルーピ(キタローネ)
  • 録音:2005年
  • 発売:MV Cremona MVC 005-018

プログラムの最後、モンテヴェルディの「ポッペアの戴冠」の「ただあなたを見つめ」は、この種のCDのプログラムの掉尾をかざることが多く、甘美な旋律がここち良い曲です。

ちなみに、ほぼ同じコンセプトで、同じ編成のデュオによる「SONATE AL PIZZICO Italian Duets for Plucked Strings」(ATMA Classique ACD22272)も、最後の曲が「ただあなたを見つめ」でした。

なお、この「オルフェウスの竪琴」には、オリジナル出版譜などの画像が、PDF形式で収録されています。上記の「ただあなたを見つめ」の手稿譜も、PCで閲覧できるようになっていました。

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2007年02月20日

アーノンクールのヨハネ受難曲

アーノンクールのヨハネ受難曲

1985年、オーストリアのグラーツ・ドーム(大聖堂)で録画された、アーノンクールによるヨハネ受難曲。ほぼライブ収録とみられますが、録音期間が6月26〜30日となっているので、一部の楽曲は収録日以外から補われたのかもしれません。

J.S.バッハ ヨハネ受難曲 BWV245

  1. 第1部
  2. 第2部
  • 指揮:ニコラウス・アーノンクール
  • 演奏:ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
  • 合唱:テルツ少年合唱団(ゲルハルト・シュミット=ガーデン指揮)
  • 独唱:クルト・エクヴィルツ(T) トーマス・モーザー(T) ロベルト・ホル(Bs) アントン・シャリンガー(Bs)
  • 監督:ハンフリー・バートン
  • 録画:1985年
  • 発売:Deutshe Grammophon 00440 073 4291

エヴァンゲリストは、旧盤CDと同じくエクヴィルツが受け持っていて、美しい、品格のある、そしてピリオド楽器演奏に親和した歌唱をきかせてくれます。ほかの男声のソリストは、やや違和感がありますが、なかなか安定しています。

高声のソリスト、そして合唱ともに、テルツ少年合唱団の歌唱は、集中力が高いものでした。アーノンクールによるクリスマス・オラトリオのDVDでの歌唱もそうでしたが、ディクションがとても美しく、歌詞が生きているのが魅力的です。

ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスには、若き日のクリストフ・コワンやルカ・ピアンカなどが参加していますが、全体としてみれば、さすがに現在ほどの水準ではありません。

感動的なのは、最後のコラール。その前の合唱曲から、エクヴィルツをのぞく独唱者全員が合唱に参加して、作品をしめくくります。アーノンクールも、なんともいえない良い表情で指揮し、まさに有終の美です。

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2006年12月04日

スイス・バロック・ソロイスツのブランデンブルク

スイス・バロック・ソロイスツのブランデンブルク

ナクソスから、新しいピリオド楽器アンサンブル、スイス・バロック・ソロイスツが登場。このアンサンブルは、2004年に発足した若いグループのようです。

グループが若いだけでなく、メンバーも若いようで、音楽監督をつとめるアンドレアス・ガベッタ(ヴァイオリン奏者)が1976年生まれ。他にも、1977年生まれのリコーダー奏者など、解説書に書かれた経歴からすると、30代のメンバーが中心と推測されます。

1枚目

  1. ブランデンブルク協奏曲 第1番 ヘ長調 BWV1046
  2. ブランデンブルク協奏曲 第2番 ヘ長調 BWV1047
  3. ブランデンブルク協奏曲 第3番 ト長調 BWV1048
  4. 音楽の捧げ物 BWV1079〜トリオ・ソナタ ハ短調

2枚目

  1. ブランデンブルク協奏曲 第4番 ト長調 BWV1049
  2. ブランデンブルク協奏曲 第5番 ニ長調 BWV1050
  3. ブランデンブルク協奏曲 第6番 変ロ長調 BWV1051
  4. フルートと弦楽のための協奏曲 ト短調(チェンバロ協奏曲 第5番 へ短調 BWV1056の編曲版)
  • 音楽監督:アンドレス・ガベッタ
  • 演奏:スイス・バロック・ソロイスツ
  • 録音:2005年
  • 発売:NAXOS 8.557755-56

このCDを購入した理由は、2枚目の4曲目、「フルートと弦楽のための協奏曲 ト短調」のため。ここのところ、バッハのチェンバロ協奏曲の編曲版(オリジナルの協奏曲への復元の試み)が収録されているCDを集めているので、迷わず購入。

演奏はというと、演奏者が若いということもあるのか、清新で、スピーディ。なかなか楽しめる演奏でした。

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2006年11月05日

インマゼールのボレロ

インマゼールのボレロ

ここのところ、19世紀の作品を積極的にとりあげている、インマゼールとアニマ・エテルナ。すでに、ベートーヴェン、シューベルト、J・シュトラウス、ボロディン、チャイコフスキー、リムスキー=コルサコフ、といった作曲家の作品をとりあげています。

で、ここにきて、ついにというか、とうぜんというか、20世紀の作品を録音。そのCD(ラヴェルの有名作品を集めた)を店頭でみかけ、衝動的に購入してしまいました。収録された作品は、以下のとおりなのですが、久しぶりにきいた「ボレロ」や「亡き王女のためのパヴァーヌ」も、とても新鮮にきくことができました。

  1. ボレロ
  2. 亡き王女のためのパヴァーヌ
  3. 左手のためのピアノ協奏曲
  4. スペイン狂詩曲
  5. ラ・ヴァルス
  • 指揮:インマゼール
  • ピアノ:シュヴァリエ
  • 演奏:アニマ・エテルナ
  • 録音:2005年
  • 発売:Zig Zag ZZT 060901

ジャケットを開くと、使用楽器がずらっと並記されていて、このプロジェクトにかけた苦労がしのばれるつくり。解説書も、「ボレロとそのテンポ」など、演奏についての記述もあり、興味深い読み物になっています。

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