
[演奏]Romanesca
[発売]harmonia mundi / HMX 2907175
[録音]1996年3月
パッサカリオが収録された作品22を中心に、マリーニの出版作品、作品3、作品8から抜すいして構成されたCD。
ロマネスカの演奏は、撥弦楽器を加えた弦とオルガンという編成。第1〜3部の繰り返しはおこない(第1部は完全ではありませんが)、演奏時間は6分33秒。やや淡彩な印象を受けます。
[演奏]Romanesca
[発売]harmonia mundi / HMX 2907175
[録音]1996年3月
パッサカリオが収録された作品22を中心に、マリーニの出版作品、作品3、作品8から抜すいして構成されたCD。
ロマネスカの演奏は、撥弦楽器を加えた弦とオルガンという編成。第1〜3部の繰り返しはおこない(第1部は完全ではありませんが)、演奏時間は6分33秒。やや淡彩な印象を受けます。
[演奏]Battalia
[発売]ALBA / ABCD 112
[録音]1996年2月
「戦い」と題されたCDには、チーマからコレッリまで、17世紀のヴァイオリン作品が収録されています。
バッタリアの演奏は、撥弦楽器を加えた弦とオルガンという編成。第1〜3部の繰り返しはおこなわず、4分47秒という演奏時間です。北欧のアンサンブルですが、演奏には熱気を感じさせます。
[演奏]Musica Antiqua Köln / Reinhard Goebel
[発売]ARCHIV / 453 418-2
[録音]1996年1月
「シャコンヌ」と題されたCDには、マリーニのパッサカリオのほかに、リュリ、コレッリ、パーセル、ブロウ、マイヤー、ペーツェル、ムファットの、シャコンヌとパッサカリアが収録されています。
MAKの演奏は、弦とオルガンという編成。第1〜3部の繰り返しはおこない(第1部は完全ではありませんが)、4分47秒という演奏時間です。旧盤とくらべると、録音の鮮明さもあるでしょうが、より鮮鋭な演奏となっています。
[演奏]Capriccio Stravagante / Skip Sempe
[発売]deutsche harmonia mundi / BVCD-30
[録音]1990年11月
「モンテヴェルディとその時代」と題されているとおり、モンテヴェルディと、その同時代人の音楽家たちの作品を集めたCDです。
カプリッチョ・ストラヴァガンテの演奏は、弦のみという編成。第1〜3部の繰り返しを完全におこない、演奏時間は7分に。弦のみという編成が、漆の光沢のような、独自の味わいをひきだしています。
[演奏]Musica Antiqua Köln / Reinhard Goebel
[発売]ARCHIV / POCA-2555
[録音]1978年12月
発売当時は、「初期イタリアのヴァイオリン音楽」と題されたアナログ・ディスクに収録されていましたが、このCDは、「タンクレディとクロリンダの戦い」などを収録した再編集盤です。
MAKの演奏は、弦とオルガンという編成で、第1〜3部の繰り返しはおこなわず、4分33秒と、ゆっくりしたテンポ。MAKには1996年録音盤もあります。
[原題]Passacalio à 3. & à 4.
[出版]PER OGNI SORTE D'STROMENTO MUSICALE Diversi generi di Sonate da Chiesa, e da Camera A Due, Trè, & à quattro. Con l'Alfabeto alle più proprie, per la Chitarra
alla Spagnola a beneplacito. Libro Terzo. Opera XXII(Venetia 1655)
[作曲]Biagio Marini
ビアージョ・マリーニ(1594-1663)は、ヴァイオリン製作で有名なブレーシャ生まれの音楽家。ヴェネツィア、ブレーシャ、パルマ、パドヴァといったイタリア、そしてドイツでも活動しました。
マリーニは、声楽作品も多く作曲していますが、やはり、なんといっても器楽作品、とくにヴァイオリン音楽の発展に寄与した、初期のヴァイオリンのヴィルトゥオーゾのひとりです。
ここで紹介するパッサカリアPassacglia(出版譜ではパッサカリオPassacalioと表記)は、マリーニの最後の作品集におさめられ、その掉尾を飾る作品(導入部―第1部―第2部―第3部―終結部という構成)。その繊細で精妙な和声は、初期の同種の作品の白眉といえるのではないでしょうか。
パッサカリアといえば、ヨーハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750)のオルガン作品のそれが傑作中の傑作でしょうが、マリーニのパッサカリアは、いろいろな編成での演奏も楽しめますし、バッハのそれに勝るとも劣らない作品だと思っています。
管理人が集めるとはなしに集めたCDは、カテゴリ「同曲異盤記(パッサカリア)」に、簡単なコメント付きで、録音年順に紹介しています。興味があれば、ご覧ください。
※集めているとはいっても、カタログから調べて注文する、ということはしていません。店頭で見つけたさいに購入する、といった集めかたです。また、CD番号は購入した時点でのものです。また廃盤の可能性もあります。
副題に、「モンテヴェルディの時代の、アルパ・ドッピアとティオルバのための音楽」とあるように、クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643)の時代のさまざまな音楽家たちの作品を、撥弦楽器のデュオできかせてくれるCD。
鮮麗な録音の背後からは、鳥のさえずりも聞こえてきて、美しい演奏をひきたてています。モンテヴェルディにはじまり、モンテヴェルディにおわるプログラムは、鳥のさえずりとのコラボレーションとあいまって、癒しの時を与えてくれます。
オルフェウスの竪琴
プログラムの最後、モンテヴェルディの「ポッペアの戴冠」の「ただあなたを見つめ」は、この種のCDのプログラムの掉尾をかざることが多く、甘美な旋律がここち良い曲です。
ちなみに、ほぼ同じコンセプトで、同じ編成のデュオによる「SONATE AL PIZZICO Italian Duets for Plucked Strings」(ATMA Classique ACD22272)も、最後の曲が「ただあなたを見つめ」でした。
なお、この「オルフェウスの竪琴」には、オリジナル出版譜などの画像が、PDF形式で収録されています。上記の「ただあなたを見つめ」の手稿譜も、PCで閲覧できるようになっていました。
[演奏]The New York Collegium / Andrew Parrott
[発売]KLEOS CLASSICS / KL5135 (HYBRID SA CD)
[録音]2003年4月
ザルツブルク大聖堂における復活祭のミサの再構成。ハインリッヒ・イグナツ・フランツ・フォン・ビーバーのミサ曲を中心に再構成されています。なお、このビーバーのミサ曲の演奏は、現代における世界初演とのことです。
[演奏]Gabrieli Consort & Players / Paul McCreesh
[発売]ARCHIV / 471 333-2
[録音]1998年7月
「聖マルコ聖堂で挙行されたであろう降誕祭の第1ミサ」。中心となるミサ曲は、チプリアーノ・デ・ローレの7声のミサ曲「事の脈絡にさからってPraeter rerum serium」。これにジョヴァンニ・ガブリエリの楽曲がからんで、壮麗な典礼音楽が繰り広げられます。
[演奏]Gabrieli Consort & Players / Paul McCreesh
[発売]ARCHIV / 457 631-2
[録音]1997年4/5/11月
「1740年頃のライプツィヒ聖トーマス教会において挙行されたであろう公現節のためのミサ」。主要音楽はバッハのカンタータ「人々シバよりみな来たりて」BWV65(説教前)とカンタータ「装いせよ、わが魂よ」BWV180(説教後)。ミサ曲はバッハのBWV233およびサンクトゥスBWV238。このCDではなんと、ルターの説教集を用いて、説教までが再現されています。会衆はフライブルクとドレスデンのそれ。この会衆の典礼参加が、音楽的にもきわだった高揚をもたらしています。プロテスタントの典礼の再構成としては、同メンバーによる「PRAETORIUS CHRISTMETTE」があります。