2007年03月29日

Curiose & Moderne inventioni

Curiose & Moderne inventioni

[演奏]Romanesca
[発売]harmonia mundi / HMX 2907175
[録音]1996年3月

パッサカリオが収録された作品22を中心に、マリーニの出版作品、作品3、作品8から抜すいして構成されたCD。

ロマネスカの演奏は、撥弦楽器を加えた弦とオルガンという編成。第1〜3部の繰り返しはおこない(第1部は完全ではありませんが)、演奏時間は6分33秒。やや淡彩な印象を受けます。

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posted by auditus at 12:55 | 同曲異盤記(パッサカリア)

BATTALIA

BATTALIA

[演奏]Battalia
[発売]ALBA / ABCD 112
[録音]1996年2月

「戦い」と題されたCDには、チーマからコレッリまで、17世紀のヴァイオリン作品が収録されています。

バッタリアの演奏は、撥弦楽器を加えた弦とオルガンという編成。第1〜3部の繰り返しはおこなわず、4分47秒という演奏時間です。北欧のアンサンブルですが、演奏には熱気を感じさせます。

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posted by auditus at 12:22 | 同曲異盤記(パッサカリア)

CHACONNE

CHACONNE

[演奏]Musica Antiqua Köln / Reinhard Goebel
[発売]ARCHIV / 453 418-2
[録音]1996年1月

「シャコンヌ」と題されたCDには、マリーニのパッサカリオのほかに、リュリ、コレッリ、パーセル、ブロウ、マイヤー、ペーツェル、ムファットの、シャコンヌとパッサカリアが収録されています。

MAKの演奏は、弦とオルガンという編成。第1〜3部の繰り返しはおこない(第1部は完全ではありませんが)、4分47秒という演奏時間です。旧盤とくらべると、録音の鮮明さもあるでしょうが、より鮮鋭な演奏となっています。

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MONTEVERDI E IL SUO TEMPO

MONTEVERDI E IL SUO TEMPO

[演奏]Capriccio Stravagante / Skip Sempe
[発売]deutsche harmonia mundi / BVCD-30
[録音]1990年11月

「モンテヴェルディとその時代」と題されているとおり、モンテヴェルディと、その同時代人の音楽家たちの作品を集めたCDです。

カプリッチョ・ストラヴァガンテの演奏は、弦のみという編成。第1〜3部の繰り返しを完全におこない、演奏時間は7分に。弦のみという編成が、漆の光沢のような、独自の味わいをひきだしています。

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MONTEVERDI COMBATTIMENTO DI TANCREDI E CLORINDA …

MONTEVERDI COMBATTIMENTO DI TANCREDI E CLORINDA …

[演奏]Musica Antiqua Köln / Reinhard Goebel
[発売]ARCHIV / POCA-2555
[録音]1978年12月

発売当時は、「初期イタリアのヴァイオリン音楽」と題されたアナログ・ディスクに収録されていましたが、このCDは、「タンクレディとクロリンダの戦い」などを収録した再編集盤です。

MAKの演奏は、弦とオルガンという編成で、第1〜3部の繰り返しはおこなわず、4分33秒と、ゆっくりしたテンポ。MAKには1996年録音盤もあります。

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posted by auditus at 11:57 | 同曲異盤記(パッサカリア)

パッサカリア

[原題]Passacalio à 3. & à 4.
[出版]PER OGNI SORTE D'STROMENTO MUSICALE Diversi generi di Sonate da Chiesa, e da Camera A Due, Trè, & à quattro. Con l'Alfabeto alle più proprie, per la Chitarra alla Spagnola a beneplacito. Libro Terzo. Opera XXII(Venetia 1655)
[作曲]Biagio Marini

ビアージョ・マリーニ(1594-1663)は、ヴァイオリン製作で有名なブレーシャ生まれの音楽家。ヴェネツィア、ブレーシャ、パルマ、パドヴァといったイタリア、そしてドイツでも活動しました。

マリーニは、声楽作品も多く作曲していますが、やはり、なんといっても器楽作品、とくにヴァイオリン音楽の発展に寄与した、初期のヴァイオリンのヴィルトゥオーゾのひとりです。

ここで紹介するパッサカリアPassacglia(出版譜ではパッサカリオPassacalioと表記)は、マリーニの最後の作品集におさめられ、その掉尾を飾る作品(導入部―第1部―第2部―第3部―終結部という構成)。その繊細で精妙な和声は、初期の同種の作品の白眉といえるのではないでしょうか。

パッサカリアといえば、ヨーハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750)のオルガン作品のそれが傑作中の傑作でしょうが、マリーニのパッサカリアは、いろいろな編成での演奏も楽しめますし、バッハのそれに勝るとも劣らない作品だと思っています。

管理人が集めるとはなしに集めたCDは、カテゴリ「同曲異盤記(パッサカリア)」に、簡単なコメント付きで、録音年順に紹介しています。興味があれば、ご覧ください。

※集めているとはいっても、カタログから調べて注文する、ということはしていません。店頭で見つけたさいに購入する、といった集めかたです。また、CD番号は購入した時点でのものです。また廃盤の可能性もあります。

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posted by auditus at 11:15 | パッサカリア

2007年03月08日

オルフェウスの竪琴

La cetra d'Orfeo

副題に、「モンテヴェルディの時代の、アルパ・ドッピアとティオルバのための音楽」とあるように、クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643)の時代のさまざまな音楽家たちの作品を、撥弦楽器のデュオできかせてくれるCD。

鮮麗な録音の背後からは、鳥のさえずりも聞こえてきて、美しい演奏をひきたてています。モンテヴェルディにはじまり、モンテヴェルディにおわるプログラムは、鳥のさえずりとのコラボレーションとあいまって、癒しの時を与えてくれます。

オルフェウスの竪琴

  1. C.モンテヴェルディ トッカータ
  2. A.グェッリエーリ ソナタ「ラ・ティータ」
  3. 作者不詳 「ベッラ・ペドリーナ」
  4. G.カプスベルガー トッカータ
  5. B.カスタルディ カプリッチョ「エルマンフロディーノ」
  6. B.マリーニ パッサカリオ
  7. G.カプスベルガー サラバンド
  8. 作者不詳 チャッコーナ
  9. G.カプスベルガー プレリュード
  10. A.ファルコニエーリ スアーヴェ・メロディア
  11. F.ランバルド トッカータ
  12. A.キルヒャー アンティドートゥム・タラントゥレ
  13. B.カスタルディ カプリッチョ「ビシッツォーソ」
  14. A.ピッチニーニ アリア・ディ・フィレンツァ
  15. G.カプスベルガー カナリオ
  16. T.メールラ 「ラ・モンテヴェルデ」
  17. C.モンテヴェルディ 「ただあなたを見つめ」
  • 演奏:マリーナ・ボネッティ(アルパ・ドッピア) ディエゴ・カンタルーピ(キタローネ)
  • 録音:2005年
  • 発売:MV Cremona MVC 005-018

プログラムの最後、モンテヴェルディの「ポッペアの戴冠」の「ただあなたを見つめ」は、この種のCDのプログラムの掉尾をかざることが多く、甘美な旋律がここち良い曲です。

ちなみに、ほぼ同じコンセプトで、同じ編成のデュオによる「SONATE AL PIZZICO Italian Duets for Plucked Strings」(ATMA Classique ACD22272)も、最後の曲が「ただあなたを見つめ」でした。

なお、この「オルフェウスの竪琴」には、オリジナル出版譜などの画像が、PDF形式で収録されています。上記の「ただあなたを見つめ」の手稿譜も、PCで閲覧できるようになっていました。

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posted by auditus at 09:53 | 購入記

2007年02月28日

MISSA CHRISTI RESURGENTIS

[演奏]The New York Collegium / Andrew Parrott
[発売]KLEOS CLASSICS / KL5135 (HYBRID SA CD)
[録音]2003年4月

ザルツブルク大聖堂における復活祭のミサの再構成。ハインリッヒ・イグナツ・フランツ・フォン・ビーバーのミサ曲を中心に再構成されています。なお、このビーバーのミサ曲の演奏は、現代における世界初演とのことです。

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posted by auditus at 11:18 | 同類異盤記(典礼の再構成)

A VENETIAN CHRISTMAS

[演奏]Gabrieli Consort & Players / Paul McCreesh
[発売]ARCHIV / 471 333-2
[録音]1998年7月

「聖マルコ聖堂で挙行されたであろう降誕祭の第1ミサ」。中心となるミサ曲は、チプリアーノ・デ・ローレの7声のミサ曲「事の脈絡にさからってPraeter rerum serium」。これにジョヴァンニ・ガブリエリの楽曲がからんで、壮麗な典礼音楽が繰り広げられます。

「典礼を再構成したCD」についてはこちら

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posted by auditus at 11:15 | 同類異盤記(典礼の再構成)

BACH EPIPHANY MASS

[演奏]Gabrieli Consort & Players / Paul McCreesh
[発売]ARCHIV / 457 631-2
[録音]1997年4/5/11月

「1740年頃のライプツィヒ聖トーマス教会において挙行されたであろう公現節のためのミサ」。主要音楽はバッハのカンタータ「人々シバよりみな来たりて」BWV65(説教前)とカンタータ「装いせよ、わが魂よ」BWV180(説教後)。ミサ曲はバッハのBWV233およびサンクトゥスBWV238。このCDではなんと、ルターの説教集を用いて、説教までが再現されています。会衆はフライブルクとドレスデンのそれ。この会衆の典礼参加が、音楽的にもきわだった高揚をもたらしています。プロテスタントの典礼の再構成としては、同メンバーによる「PRAETORIUS CHRISTMETTE」があります。

「典礼を再構成したCD」についてはこちら

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posted by auditus at 11:07 | 同類異盤記(典礼の再構成)